洗濯機でおむつを洗ってしまったときの対処法！効果的にポリマーを取り除くには

洗濯物からおむつの残骸を取り除く

洗濯物に付着したおむつの破片やジェル状の吸水ポリマーは、まずできる限り手で取り除くことが大切です。

ポリマーが水を含むと膨張し、繊維の隙間に入り込んでしまうため、後の作業を楽にするためにもこの段階でできるだけ取り除きましょう。

作業はベランダなどの屋外で

作業するときは屋外で行うのがおすすめです。吸水ポリマーは細かく、乾燥すると空気中に舞いやすい特徴があります。

室内で作業すると床や家具に付着してしまい掃除が大変になります。外で軽く振り払うだけでもかなりの量を落とすことができます。

また、ゴム手袋を着用するのもポイントです。ポリマーは水を含むとベタつきやすく、手にまとわりつくことがあります。手荒れを防ぐためにも手袋を使いながら作業するとスムーズです。

洗濯機内のおむつの残骸を取り除く

洗濯物からポリマーを取り除くのとあわせて、洗濯機内に残っているポリマーも取り除いておきましょう。

おむつの吸水ポリマーは、洗濯機の内部にもこびりついている可能性が高いため、洗濯物を再度すすぐ前に洗濯機の掃除を行いましょう。

洗濯槽の内部や糸くずフィルターにポリマーが残ったまま再度すすいでしまうと目詰まりを起こしたり、排水フィルターに詰まってしまう原因になります。

洗濯機内の掃除手順

まずは洗濯槽の内側やゴムパッキンの隙間、排水口周辺をチェックし、手で取り除けるポリマーをできるだけ拭き取ります。乾燥した布よりも濡れた布の方がポリマーが絡みやすく、効率よく取り除けるのでおすすめです。

次に、洗濯機が空の状態で「すすぎ＋脱水」を1回実施し、洗濯槽内に残った細かいポリマーを排出します。

最後に糸くずフィルターをチェックし、詰まったポリマーを取り除きます。ここを見落とすと次回の洗濯で再びポリマーが付着してしまうため、念入りに掃除しておきましょう。

洗濯物を再度すすぐ

洗濯機内のポリマーをしっかり取り除いたら、次に洗濯物を水だけで再度すすぎます。このとき、洗剤は使用せずに水のみで行うのがポイントです。

洗剤を入れると泡立ちによってポリマーが細かくなり、繊維に絡みついてしまう事で逆効果になる場合があります。

すすぎの際はできるだけ多くの水を使用し、ポリマーをしっかり流すことが大切です。1回のすすぎで取り切れない場合は何回か繰り返すとより確実に除去できます。

さらに、すすぎの途中で洗濯機を一時停止し、水面に浮いたポリマーをすくい取ると次の工程がぐっと楽になります。このひと手間を加えるだけで仕上がりが格段に良くなります。

外干しで乾燥させる

洗濯物についたポリマーをしっかり取り除くには、乾燥の方法を間違えないことが大切です。

最もおすすめなのは外干しで乾燥させる方法です。ポリマーは水を含むと柔らかくなり繊維に絡みやすくなりますが、自然乾燥させることで乾いた状態になり繊維から剥がれやすくなります。

また、風に当たることで細かいポリマーが飛ばされやすくなるため、屋外での乾燥が効果的です。

外干しするときのポイント

• 強く振ることで乾燥後にポリマーが剥がれやすくなる
• 風通しの良い場所に干すことでより自然にポリマーが落ちやすい
• 完全に乾燥してから粘着ローラーなどで仕上げをするとさらにキレイにできる

乾燥機を使う場合は低温設定で慎重に

外干しができない場合や、すぐに乾かしたい場合は乾燥機を使うことも可能ですが、設定を間違えるとかえってポリマーが服にこびりついてしまうため慎重に行いましょう。

乾燥機を使う際のポイントは低温設定でじっくり乾燥させることです。高温で乾燥してしまうとポリマーが熱で溶けてしまい、繊維に密着してしまう可能性があるため注意が必要です。

乾燥機を使う場合の注意点

• 低温設定（50℃以下推奨）で時間をかけて乾かす
• 乾燥後すぐに衣類を軽く叩いてポリマーを落とす
• 仕上げに屋外で振り払うことでよりキレイにできる

粘着ローラーや掃除機で仕上げる

乾燥後もポリマーが残っている場合は粘着ローラーや掃除機を使って仕上げましょう。ポリマーは静電気でくっつきやすいため、手で払っただけでは取り切れないことがあります。

デリケートな素材の衣類は粘着力が弱めのローラーを使うと生地を傷めずに済みます。逆に、しっかりした繊維の衣類には掃除機のノズルを使うと細かい破片までしっかり吸い取ることができます。

洗濯機でおむつを洗ってしまっても焦らず対処を！

おむつを洗濯してしまったときは洗濯物と洗濯機内のポリマーをしっかり取り除き、その後、水ですすぐ、外干しで乾燥させるのがベストです。乾燥機を使う場合は低温設定にすることでポリマーが服にこびりつくのを防げます。

また、洗濯機の掃除を徹底することで次回の洗濯への影響を最小限に抑えることができます。特に糸くずフィルターやゴムパッキンの隙間は見落としやすいので念入りにチェックしましょう。

おむつを洗濯してしまう原因は子供がズボンを脱いだときにおむつが中に残っていたり、脱がせたおむつが誤って洗濯物の中に紛れ込んでしまうことがほとんどです。

特に忙しいときや急いでいると気づかないことも多いため、洗濯前に子供の服をチェックする習慣をつけることが大切です。